心地よい無垢の床材

こんにちは、クラモクホームズの神﨑です。
本日は弊社が取り扱っている「無垢フローリング」について、お話してみようと思います。


フローリングには複数の種類があります。
1つは弊社で標準採用している「無垢フローリング」です。こちらは天然木から木材を切り出し、一枚板に加工したものをいいます。他にも「複合フローリング」と呼ばれる床材もあります。それらは集成材や合板の上に、化粧材を張り合わせた床材のことをいいます。表面に貼る化粧材にはさまざまな種類がありますが、特にシート貼り(木目模様を樹脂にプリントしたもの)の「複合フローリング」は賃貸住宅にも採用されていることが多いので、一般的に最も触れる機会が多いフローリングかもしれません。

「複合フローリング」は比較的安価なものが多いです。また、特にシート貼りの「複合フローリング」は汚れにも強いです。水まわりでは、無垢のものより使い勝手が良いと感じられる方もおられると思います。ただ「無垢フローリング」は100%天然木でできていますので、万が一傷が付いた際にはご自身でメンテナンスすることが可能です。傷の部分をやすりで削ってなだらかにすることで、綺麗な木目をよみがえらせることができるのです。一方で「複合フローリング」は表面と内側の素材が異なるため、場合によってはご自身でのメンテナンスが難しいこともあります。


さまざまなフローリングがある中で、弊社では「無垢フローリング」をオススメしています。さて、ここからはいつも弊社でご提案している床材をご紹介していこうと思います。


【1】オーク

alt="間接照明のあるリビング"
連島の家(2023年)


オークは弊社で最も多くご採用いただいている床材です。広葉樹に分類され、ほどよい硬さをもっています。木目がはっきりしているのも特徴です。またオークのもつ色合いは室内をナチュラルな雰囲気にしてくれる一方で、アイアンなどといった黒やグレーなどの落ち着いた色合いの素材にも合わせやすいと思います。

オークといえば、ワイン樽に使われていることでも有名です。これは、繊維の目が詰まっていることで耐水性に優れているからと言われています。また耐久性にも優れており、家具に使われることも多い木材です。どんなインテリアにもマッチしやすく、また飽きのこない床材としてもオススメです。


【2】カバザクラ

alt="無垢フローリングのリビング"
西大島の家(2024年)


カバザクラもオークと同じ広葉樹です。柔らかすぎず、硬すぎない、触れると心地よさを感じられる床材です。オークと比べると、カバザクラの白さは印象的です。木目が大人しいのも特徴です。全体的に明るい色合いなので、空間を広々と演出することができます。

無垢の木の特徴のひとつに”日焼け”があります。カバザクラは白っぽい印象から、次第に飴色のような黄みがかった色へと変わっていきます。色の変化が味わいとなっていく過程も楽しめることこそ、無垢の良いところではないかと思っています。


【3】赤松

alt="日吉台パッシブハウス"

日吉台の家(2023年)


日本生まれの松も、弊社で人気の床材の1つです。木目の美しさと木肌のきめ細やかさが印象的な床材です。針葉樹の松は、広葉樹の樹種に比べると柔らかいのが特徴です。それゆえに肌触りがとても気持ち良いと、ご好評いただいています。北海道以外の日本全土に生息する赤松ですが、弊社で採用しているのは信州(長野県)で育った赤松”あづみの松“です。これは信州木材認証製品の認証を取得している商品で、節のない希少価値の高い部分を使用したフローリングです。


【4】シルバーパイン

alt="大きな吹き抜けのある高性能住宅"
北畝の家(2022年)


引き続き、松の床材です。弊社では赤松の他にシルバーパインのフローリングを使うことも多いです。松にも様々な種類があり、欧州などの産地のものがシルバーパインと呼ばれています。白味と赤味が混ざったような色合いで、ナチュラルな表情が魅力です。等間隔に節が点在しており、自然の風合いと無垢ならではのぬくもりにあふれています。またシルバーパインは材自体に油分が多いという特徴があり、経年変化で飴色に変わると同時に、次第にツヤっぽさが出てくるのが特徴です。


弊社でよくご採用いただく「無垢フローリング」をご紹介して参りましたが、いかがでしたでしょうか。「無垢フローリング」にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。無垢と聞くとメンテナンスや傷、使い勝手など不安な要素もあるかもしれません。しかし、無垢の木目・肌ざわり・香りは他にはない魅力があります。ぜひ「無垢フローリング」のある暮らしをご検討してみていただけたらなと思います。

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