社屋の改装工事について

こんにちは、クラモクホームズの福本です。
少し前ですが、社屋の改装工事を行いました。本日はその内容をご紹介させていただきます。


alt="クラモクの旧社屋"改装前の社屋


今回の改装工事では断熱改修を行いました。

既存の外壁の上から「EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)」を貼り、元々あったアルミの窓をYKKAPの高性能樹脂窓「APW430」に取り換えました。


alt=クラモクの社屋"
改装後の社屋


EPS断熱建材

EPSとは発砲プラスチック系の断熱材のことです。高い断熱性を持ち、耐水性にも優れた断熱材です。柔らかくて軽いことから、カッターでの加工が容易で現場合わせがしやすいというメリットがあります。またEPSは既存の外壁の上から貼ることが出来ます。断熱改修では壁の(外壁側の)内側に断熱材を入れる方法がありますが、そうすると断熱材を付け加えた分、部屋が狭くなってしまいます。今回の工事では外壁の上にEPSを貼ったので、外壁を壊した訳ではありません。したがって部屋の広さに影響がないのはもちろん、解体や室内の片付け等の負担も少なくて済みました。


さて次に仕上げについてですが、EPSはその上から塗装をして仕上げをすることが出来ます。今回は1階部分を塗装で、2階部分には杉板を貼って仕上げました。2階の板貼り部分には「ウッドロングエコ」を塗布しています。


ウッドロングエコ

ウッドロングエコとは木材の防護保持剤です。木材の腐食の原因である腐朽菌の活着を抑え、木材の表面を保護します。原料は樹皮やハーブなどの天然成分で、有害な化学物質が検出されない試験がなされる等、人と環境にやさしい材料です。

ウッドロングエコは木材に塗ると、徐々にグレーに近い色に変わっていきます。塗料とは少し性質が違うので塗った瞬間に色が付く訳ではありません。また塗る木材によって色の出方が違うのが特徴です。単なる塗料であれば、塗装が剥げて見た目が劣化したように見えてしまうこともあるのですが、ウッドロングエコは浸透するものなので、劣化の心配はありません。木材の経年変化を楽しむことができる材料です。木材そのものが欠けてしまった等のケースで無い限り、基本的に塗り直しも不要です。

メンテナンスに手がかからないこと、木材の経年変化を楽しめること、そして天然由来であることを理由に、弊社の新築工事でもウッドロングエコを採用しています。外壁だけでなくウッドデッキや板塀などに塗られるお客様も最近増えています。


alt="ウッドロングエコの家"

ウッドロングエコ施工事例(2023年・福山)


今回の改装工事の1番の目的は気密性能と断熱性能を高め、冷暖房費を抑えることでした。大がかりな工事ではありませんでしたが、今回の断熱改修によって事務所は確実に快適になったと実感しています。クラモクホームズは小規模な会社ではありますが、これからも人と環境のために私たちに出来ることから1つずつ取り組んでいけたらと思っています。

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